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【映画】南極料理人

ネタバレ全開なので、映画を見てからこのエントリーを読んで下さい。


最初見たとき、主人公の西村が最後のシーンでテリヤキバーガーを食べて、美味いと言った理由が良く分からなかった。
けど、こういうことなんじゃないかなと閃いた。


この映画の重要ファクターの料理が鳥の唐揚げ。唐揚げは2回出てきたけど、それぞれ意味合いが違っている。

1回目は南極に行く前に奥さんが料理したものを、不味い不味い言いながら食べるシーン。この時はただ不味いとしか思ってない。

2回目は南極に行ってから子供の乳歯を落として落ち込んだ後。隊員達が西村を元気付けようと、自分達で唐揚げを作るシーン。この時も不味い不味い言いながら食べてるが、心情的には嬉しい状態。隊員達の心が伝わって、それを受けてのこと。

結局、西村は南極に行く前はただのグルメに成り下がっていて、それが南極に行き、隊員達に喜んでもらう為にあれこれ苦心して料理を作ることで、料理を作ることの本質を思い出したのだと思う。

2回目の唐揚げのシーンの後、西村の子供と電話(当人は相手が自分の子供と認識してない)するシーンがあるが、お母さんが元気がないと聞いた後、料理を作ってあげればと言った後のこの台詞。

「おいしいものを食べると元気がでるでしょ?」

この台詞は映画の中心に位置するぐらい重要な台詞なんだけど、何気ない台詞だし淡々とやりとりしてるので最初見落としていた。

この映画、全般的に非常に淡々としているのが特徴で、過剰な演出を抑えてる。やっぱり小津以来の日本映画の伝統なのだろうか。

演出の魔力みたいなものがあって、どんなにゴミなストーリ、カスな脚本でも、演出を入れるとなんかすごく見えてきちゃう。
通常なら上のシーンで音楽なりで演出して盛り上げるべきなんだろうけど、やっぱり淡々と流してる。
最近、TVなんかで演出過剰で食傷気味だったけど、こういった品のある作品も良いものだねぇ。

で、話がそれたけど、電話の相手先が子供と分からなかったから、本心の言葉が伝えられたと。まあ、それが家庭に好影響を生んだのでしょう。
南極に行くことで原点回帰を果たして、テリヤキバーガーのシーン。やっぱり西村は嫌な顔をしながら一口目を食べたけど、素直に美味いと言えたのではないかなと、思った次第で。



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テーマ : 映画 - ジャンル : 映画

【本】横井軍平ゲーム館 RETURNS

元任天堂開発者の横井軍平氏のインタビュー本。

任天堂のDNAを作った人とか、色々噂には聞いてたけど、絶版でずっと読めなかった。やっと再販されてようやく読めた。

素晴らしく良い本。良い本ってだけでなく、すごくシンパシーを感じたし、勇気づけられた。
色々思うことが多くて一々書いてられないから、特にシンパシーを感じた部分を。

・技術に惚れ込まない。技術はアイデアを実現させる手段であって、目的ではない。
・部分、パーツではなく全体をぼんやりと見る。物事の根本、原理原則、本質を抑える。



あと、横井氏の根底にある哲学の紹介。まさに今の任天堂の企業方針ですな。

私はものを考えるときに、世界に一つしかない、世界で初めてというものを作るのが、私の哲学です。それはどうしてかというと、競合がない、競争がないからです。日本企業というのはほとんど海外進出しています。それは、安い労働力で安く作らないと負けるから海外に進出しているわけです。私に言わせれば、そうではない。安く作らないと売れないというのはアイデアの不足なんです。だから、日本国内で作っても高く売れるだけのアイデアを考えたらいいじゃないかというのが私の意見です。

その通りだと思うんですよ。日本にグローバルレベルで競争なんて、一部企業でなんとかってとこでしょ。価格競争は結局消耗戦になるだけで、今の日本にはそれは不利でしかないと。


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【本】ライアーズ・ポーカー

1980年代の投資銀行のノンフィクションのお話。
なにげなく手にとって読んでみたけど、かなりの名著。

色々なパートに分かれてるけど、一番面白かったのは、著者の新人時代から「凄腕野郎」と呼ばれるまでになった間のお話。

師匠筋のアレキサンダーと組んでドイツ債権向けのワラントを発明したのだけど、日和見主義者(あだ名)に成果を掠められてしまった。成果を上司に取られるってのはままあるけど、著者はそこで泣き寝入りしない。

著者は大学時代美術史の学位を取っていた。誰もが思うとおり投資に美術史は役に立たない。けど、その美術史が役立つときが来た。

ここで、ひとつ質問をしてみよう。ある画家の作品を、ライバルが盗み出し、自分の名前を書いてしまった。画家はどうすればいいのか?答えはこうだ。その作品をもう一度描いてみせ、ライバルにも同じことをさせる。ぼくがしたことは、まさにそれだった。

最初の取引と良く似た別の取引をこしらえて実行して、その日和見主義者に復讐を果たした。これは痛快だし、まったく関係ない知識を自分の仕事に結びつけるその頭脳に敬意を感じる。

前々から思ってたけど、世の中に役に立たない知識なんてなくて、役に立ててないだけだと。


けど、結局著者は3年で辞めてしまった。2年目でボーナスが22万ドルなんて破格な給料を貰うと、やっぱり何かがおかしくなるみたいで。わたしゃそんな給料貰ったことないからわからないけど、宝くじが当たった場合と同じで、いきなり大金を手にすると何かが狂ってくんだろうなあ。
とはいえ、絶頂期に辞めるのは勇気がいるし、辞めていいものか悩むもの。

本の最後の締めの、辞めるにあたってのアレキサンダーからの祝福がすばらしい。

自分はこれまでいくつもの決断を下してきたが、最良の決断と呼べるものはみんな、そのときには意外で常識はずれに見えた。世の中の流れに逆らおうとして下した決断は、必ずいい結果を生むものだと。
安全第一の進路選択が尊ばれる時代だけに、予測のつかない生き方を支持するこの意見は、ぼくの耳にはすがすがしく響いた。彼の言うとおりだとしたら、こんなにありがたいことはない。


この意見の通り、著者はベストセラー作家になった。

こういう台詞を言える人に憧れる。


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LOTROノロノロやってます

再開してから2ヶ月弱になりますが、未だLV32( ´ー`)
ノロノロやってます。

はやくLV50になって、昔のアンヌーミナス装備を取り戻したいなあ。



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【本】今ウェブは退化中ですが、何か:中川 淳一郎

今更ながらやっと読んだ。

すらすら読めたし、内容的にもなるほどと思ったけど、二番煎じ感が強いし、愚痴が多い気がした。
読むなら前著の「ウェブはバカと暇人のもの」の方がお勧めかな。

本書を読んで、ネットにどっぷり浸かってるネット人間の典型が何となく言葉で浮かんでしまった。蛇足ながらそれを書いてみる。

・中国、韓国、マスコミ、民主党が嫌い
・偏執的な傾向がある
・否定から入る
・当事者ではなく、傍観者や批判家のスタンスを好む




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